軽くて強いハゼ金具がほしい

ソーラーパネル取付工事で従来のアルミ製ハゼ金具（ＫＭＨ－３）を使用しているお客様より「もっと軽量、高強度、低価格の製品がほしい」というご意見を頂いた。
早速、設計からスタートし試作、評価を経て無事に初回納品を完了した。
実際の施工工事にも立ち合いさせて頂き、貴重なご意見も聞くことができた。

製品開発にあたり苦労した点

従来品（ＫＭＨ-３）と比較して、強度を落とさずに軽量化することでコストダウンを目標に試作を繰り返した。

試作開発中の失敗例

多方向からの力に対し余裕をもった設計を行ったつもりであったが、評価試験では目標強度をクリアーできず、試作を何度も繰り返すこととなった。

成功パターンと反省ポイント

デザインから材質選定、試作、評価まで社内の設備とスタッフが一貫して行うことにより、迅速に新製品のリリースにつながった。
完成したＫＭＨ‐４は本体重量の軽減とボルトの１本化によりコストダウンも実現できた。
＜施工現場での貴重なご意見＞
・軽量化（３０％）により高所での製品移動等の作業効率が上がった。
　ＫＭＨ‐３　330g×50個梱包＝16.5kg/箱
　ＫＭＨ‐４　230g×50個梱包＝11.5kg/箱
・パネルと屋根のスペースが狭くなったために、電気工事（配線）がしにくい。
・ケーブルラックの固定金具としては高評価

今回の反省を踏まえて、さらに改良した製品の開発に取り組みたい。